湘北高校の安西先生は何をされても怒らない…
湘北高校のバスケット部の監督をしている安西先生は、穏やかな性格で、怒る場面が全く出てきません。
白髪仏(ホワイトヘアードブッダ)と呼ばれ、「ほっほっほっ」が口癖で試合中もほとんど表情を変えません。
しかし、いくら優しくて心が広くても、「こんな事すれば誰でも起こるだろう」と、私が思う場面が出てきます。
特に桜木花道は安西先生にとても失礼なことをしていますが、全く怒られていませんね。
ただし、体育館で喧嘩した花道、宮城、流川、三井はお仕置きとして、インターハイ予選の初戦の三浦台戦は先発から外されましたが。
安西監督は謎が多いです。
怒るのが当然だと思った場面
では、私が普通だったら怒るだろうと思ったシーンをご紹介します。
1.第2巻で安西監督が初めて登場した時に、花道が「コラコラ、何だおっさん、勝手に入るんじゃねー」「ぬっ、おっさんにまで言われる筋合いはねーぞ!人の頭を!」「なんだ!この腹は」、アゴを手で掴んで「おーのびる、ホラホラ」
2.陵南高校との練習試合で、花道が安西先生に「おい!まだか、秘密兵器の出番は!早く出せオヤジ!」と何度も手でアゴをタプタプ。
3.陵南との練習試合の最中に、陵南の田岡監督が「お前たち、この試合30点差つけてみろ!」と言ったので花道が怒り、田岡監督に怒りのカンチョーを決めた。
4.湘北の1年対2・3年の練習試合で、花道がゴリ(赤木)に脳天ダンクを決めると赤木が怒り出し、花道にヘッドロックを決めるが、安西は何も言わなかった。
5.インターハイ予選の初戦の三浦台戦で、花道が相手のエース村雨に脳天ダンクを決めた。
怒らなくなった理由は?
では、なぜ怒らなくなったのでしょう?
安西先生は、湘北高校に着任する前は、大学で監督をしていて、白髪鬼(ホワイトヘアードデビル)と言われ、恐れられていました。
練習はとても厳しく、怖い監督で、今とは正反対です。
しかし、ある出来事があって、安西は大学のバスケット界を去ることになりました。
教え子である谷沢龍二選手が、安西の指導方針に不満を持って、以前から憧れていたアメリカへ留学します。
谷沢は自分の才能が開花することを期待して、意気揚々とアメリカへ行きますが、全く成長できませんでした。
それどころか、挫折して大学のバスケ部に顔を出さなくなり、行方もわからなくなってしまいます。
そして、渡米してから5年経過し、交通事故に遭い亡くなったことが新聞で報じられました。
谷沢の安否を気にしていた安西は大きなショックを受けました。
それ以来、安西は大学バスケット界から姿を消します。
その後、湘北高校の監督になった安西は別人のような性格になり、白髪仏(ホワイトヘアードブッダ)を呼ばれています。
ショッキングな出来事が影響して人格が大きく変わったのでしょう。
まとめ
もし、安西先生が湘北高校で白髪仏ではなく、怒ってばかりの白髪鬼だったらどうなっていたでしょう?
花道は安西と衝突して辞めていたかもしれませんね。
また、ミッチーも湘北に来なかったでしょう。
そうなると、スラムダンクというストーリーが全然違ったものになっていたと思います。
スラムダンクには怒らない安西先生が必要だったということですね。